
大切なペットが亡くなり、悲しみで仕事が手につかない…



会社を休みたいけれど、ペットを理由にしていいものか悩んでいる…
そんな辛い状況で、どうすれば良いか分からず一人で抱え込んでいませんか?
ペットの死は家族を失うことに等しいですが、社会の理解はまだ十分とは言えません。
法的な扱いを知らずに誤った伝え方をすると、職場で不本意な評価を受けかねません。
無理に出社しても仕事に集中できない場合もあります。
- ペットが亡くなった際に有給休暇が使える法的根拠
- 上司や同僚に失礼なく伝える方法と例文
- みんなはどうしてる?ペット忌引きの実態調査
- 先進企業が導入する「ペット忌引き休暇」の事例
本記事では、ペットが亡くなった際に会社を休むための具体的な方法を徹底解説します。
この記事を読めば、罪悪感を抱くことなく休暇を申請し、心穏やかに大切なペットとのお別れの時間を持つための具体的な行動がわかります。
ペットが亡くなって会社を休むのは非常識?
【結論】休んでも問題ありません
長年連れ添った家族であるペットが亡くなる悲しみは計り知れません。
「とても仕事に行ける状態ではない」と感じるのは、特別なことではありません。
しかし、「ペットで休むのは非常識か?」と不安になる方も多いでしょう。
あなたが心身ともに辛いと感じるのであれば、無理せず休暇を取得してください。
大切なペットとのお別れに専念し、心を休める時間を作ることが大切です。



近年、ペットは家族の一員という認識が広がっています。
結論:有給休暇の取得は労働者の権利。心身が辛いなら無理せず休みましょう
愛するペットが亡くなり、仕事に行けないほど辛いなら、ためらわず会社を休みましょう。
それは、あなたに与えられた正当な権利です。
自分自身を守るために必要な行動でもあります。
ペットが亡くなった際に利用できる最も確実な制度が「年次有給休暇(有給)」です。
有給休暇は、労働基準法第39条で定められた労働者の権利です。
一定の条件(原則、雇入れの日から6か月継続勤務し、その間の全労働日の8割以上出勤)を満たしたすべての労働者に与えられます。
この有給休暇を取得する際、労働者は会社に対して取得理由を申し出る義務はありません。
会社側も、原則として労働者からの有給休暇の申請を断ることはできません。
したがって、「ペットが亡くなったから」という理由も、有給休暇を取得する上で何ら障害にはなりません。
法律上の位置づけ:忌引き休暇は対象外だが、有給休暇なら理由を問われず取得可能
ペットが亡くなった際に会社を休むことの法的な側面を理解することは重要です。
ここでは、「忌引き休暇」と「有給休暇」の法律上の違いを解説します。
忌引き休暇(慶弔休暇)は原則として対象外です。
多くの人が思い浮かべる「忌引き休暇」は、法律で定められた休暇制度ではありません。
各企業が福利厚生の一環として独自に設けている「特別休暇」の一種です。
対象となる親族の範囲や取得日数などは、会社の就業規則によって定められます。
日本の法律(民法)上、ペットは「物」として扱われるのが現状です。
そのため、一般的な企業の就業規則では、忌引き休暇の対象は親族に限定されています。
| 休暇の種類 | 法律上の位置づけ | ペットの死での取得 |
|---|---|---|
| 忌引き休暇 | 法律上の定めなし(会社独自の特別休暇) | 原則不可 |
| 有給休暇 | 労働基準法で保障された権利 | 理由を問わず取得可能(問題なし) |
ペットは含まれていないため、就業規則上の「忌引き休暇」を取得することは、特別な規定がない限り困難です。
ただし、近年では「ペット忌引き休暇」を独自に導入する企業も増え始めています。
ペットの死で休むのは少数派?半数以上が「休む」と回答したアンケート結果
「ペットが亡くなったときに休むのは自分だけだろうか?」と、気になる方も多いでしょう。
ここでは、各種アンケート調査の結果から、社会の認識や実態を見ていきましょう。
半数以上が「休む」と回答
株式会社大空が2022年に行った調査によると、質問「もしもペットが亡くなったら、仕事や学校を休みますか?」に対し、「絶対に休む」が36.2%、「おそらく休む」が21.4%にのぼりました。
この2つを合計すると、57.6%と半数以上の人が「休む」と考えていることがわかります。



約7割の人が、何らかの形で休暇を取得することに前向きな姿勢です。
【例文あり】ペットが亡くなったことを会社へ伝える方法と注意点
ペットが亡くなった悲しみの中で、会社へ連絡するのは当然悩むでしょう。
上司や同僚に不快感を与えず、円満に休暇を取得するためには伝え方が重要です。
ここでは、連絡前の確認事項から具体的な伝え方、理由を言うべきか否かまで、例文を交えて詳しく解説します。
これらのポイントを押さえることで、落ち着いて、誠実に休暇を申請できるでしょう。



休暇申請で最も重要なのは、無断欠勤をしないことです。
どんなに辛くても、始業時刻までに会社へ必ず連絡しましょう。
連絡前に確認すべき3つのポイント:就業規則・繁忙期・業務の引継ぎ
会社へ連絡する前に、冷静になって以下の3つのポイントを確認しましょう。
休暇申請がよりスムーズに進み、周囲への配慮も示せます。
精神的に辛い状況だとは思いますが、事前の準備が負担を軽減します。
📝 確認すべき3つのポイント
- 就業規則の確認
- 会社の繁忙期やチーム状況の確認
- 業務の引継ぎの準備
1. 就業規則の確認
まずは、自社の就業規則を確認しましょう。
特に「慶弔休暇」や「特別休暇」に関する項目をチェックしてください。
ほとんどの企業では忌引き休暇の対象にペットは含まれません。
しかし、近年は企業の福利厚生も多様化しています。



ごく稀に「ペット忌引き休暇」を設けている企業もあります。
もし自社にそのような制度があれば、有給休暇を使わずに休める可能性があります。
就業規則は社内共有サーバーやポータルサイト、または人事部や総務部に問い合わせて確認できます。
事前に確認し、利用できる制度を最大限に活用しましょう。
2. 会社の繁忙期やチームの状況の確認
次に、現在の会社の状況を可能な範囲で把握しましょう。
もちろん、ペットの不幸は予測できません。
もしチームが重要なプロジェクトの締め切り直前である場合、考慮した伝え方をしましょう。
上司や同僚からの理解を得やすくなります。
例えば、「大変申し訳ありません。このような繁忙期にご迷惑をおかけすることを重々承知の上なのですが…」と一言添えるだけでも、あなたの配慮の気持ちが伝わります。
自分の状況だけでなく、会社の状況も鑑みている姿勢を示すことが重要です。
3. 業務の引継ぎの準備
休暇取得にあたり、担当業務が滞らないように、最低限の引継ぎ内容を考えておきましょう。
これにより、周囲の負担を軽減できるだけでなく、休暇中に仕事の心配をせずに済みます。
心穏やかにお別れに集中できるでしょう。
- 緊急性の高い業務:今日中に対応が必要なタスク
- 担当の代行依頼:そのタスクを誰にお願いできそうか
- 必要な情報:引継ぎに必要な資料の保管場所や、関係者の連絡先など
- 休暇中の連絡:緊急時に連絡がつく手段(基本不要だが職務内容による)
これらの情報を整理し、休暇申請時に具体的に伝えることで、上司も安心して休暇を承認しやすくなります。
【電話・当日連絡】上司への伝え方と例文|急な不幸で休みたい場合
ペットの不幸は突然訪れることが多く、当日の朝に休むケースも少なくありません。
このような緊急の場合、メールやチャットではなく、まずは直属の上司へ電話で直接伝えるのが基本マナーです。
声で直接伝えることで、状況の深刻さや誠意が伝わりやすくなります。
電話をかける際は、始業時刻の10分~15分前を目安にすると良いでしょう。
- 挨拶と名乗り:「おはようございます。〇〇です。今、お時間よろしいでしょうか?」
- お詫び:「朝早くに申し訳ありません。急な連絡で大変恐縮なのですが…」
- 休暇取得の申し出:「本日、体調不良のため(または、やむを得ない私事都合により)、お休みをいただきたくご連絡いたしました。」
- 理由の説明(正直に伝える場合):「実は、長年連れ添っておりましたペットが昨夜(今朝)亡くなりまして、どうしても動揺してしまい、本日は出勤できる状態にありません。」
- 業務の引継ぎ:「本日の急ぎの案件については、〇〇の件ですが、後ほどメールにて詳細を△△さんにお送りいたします。もし緊急のご連絡がございましたら、携帯電話にご連絡いただけますでしょうか。」
- 締めの言葉:「ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。何卒よろしくお願いいたします。」
【例文1:正直に理由を伝える場合】
おはようございます。〇〇部の〇〇です。今、お時間よろしいでしょうか。
朝早くに大変申し訳ありません。急なことで恐縮なのですが、本日、お休みをいただきたくご連絡いたしました。
実は、長年家族として一緒に暮らしておりました愛犬が昨夜急逝しまして、精神的に動揺しており、本日はとても仕事に集中できる状態ではございません。
本日対応予定でしたA社への連絡については、後ほど△△さんにメールで詳細と対応のお願いをさせていただきます。
突然のことでご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんが、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。
【例文2:「私事都合」として理由をぼかす場合】
おはようございます。〇〇部の〇〇です。今、お時間よろしいでしょうか。
朝早くに申し訳ありません。急なことで恐縮なのですが、本日、急な私事都合により、お休みをいただきたくご連絡いたしました。
(もし理由を尋ねられたら)申し訳ありません、身内の不幸がございまして…。詳細は控えさせていただけますと幸いです。
本日対応予定でしたA社への連絡については、後ほど△△さんにメールで詳細と対応のお願いをさせていただきます。
ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
電話連絡のポイントは、簡潔かつ誠実に伝えることです。
感情的になりすぎず、しかし辛い状況であることは声のトーンで伝わるはずです。
引継ぎ事項を明確に伝えることで、責任感のある姿勢を示すことができます。
【メール・事前連絡】上司への伝え方と例文|火葬などで前もって休みたい場合
ペットの火葬の日程が事前に決まっている場合など、前もって休暇を申請する際は、メールでの連絡が一般的です。
事前に連絡することで、会社側も業務の調整がしやすくなり、スムーズに休暇を取得できます。
メールを送る際は、件名だけで内容がわかるようにし、本文は丁寧かつ簡潔にまとめましょう。
- 件名:休暇取得の連絡とわかるように記載。(例:休暇取得のご連絡【〇月〇日】/〇〇部 〇〇)
- 宛名:直属の上司の氏名を正確に記載。
- 挨拶:「お疲れ様です。〇〇です。」
- 本題:休暇を取得したい旨と、その期間、理由を記載。
- 業務の引継ぎ:休暇中の業務について、誰に何を引き継いでいるのかを明記。
- 締めの言葉:「ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
【例文1:正直に理由を伝える場合】
件名:年次有給休暇取得のご連絡【〇月〇日】/〇〇部 〇〇
本文:
〇〇部長
お疲れ様です。
〇〇部の〇〇です。
急なご連絡で大変恐縮ですが、〇月〇日(〇)に、
年次有給休暇を1日取得させていただきたく、ご連絡いたしました。
先日亡くなりました愛犬の火葬に立ち会うためです。
私事で大変申し訳ございませんが、家族として最後のお見送りをしたく、
ご承認いただけますと幸いです。
休暇中の業務につきましては、現在進行中のBプロジェクトの資料を
Cさんに共有済みです。緊急の際は、私の携帯電話までご連絡ください。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
—
署名
—
【例文2:「私事都合」として理由をぼかす場合】
件名:年次有給休暇取得のご連絡【〇月〇日】/〇〇部 〇〇
本文:
〇〇部長
お疲れ様です。
〇〇部の〇〇です。
急なご連絡で大変恐縮ですが、〇月〇日(〇)に、
私事都合により、年次有給休暇を1日取得させていただきたく、ご連絡いたしました。
休暇中の業務につきましては、現在進行中のBプロジェクトの資料を
Cさんに共有済みです。緊急の際は、私の携帯電話までご連絡ください。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
—
署名
—
メールで連絡する場合でも、事前に口頭で伝える方が丁寧な印象を与えます。
職場の文化や上司との関係性に応じて、最適な方法を選択してください。
ペットが亡くなった場合、会社を何日休むのが適切?日数の目安
ペットが亡くなった悲しみの中で、「一体、何日くらい休むのが一般的なのだろうか」と不安に思うかもしれません。
休暇の日数に決まったルールはありませんが、目安を知っておくことは重要です。
ここでは、火葬などのお別れに必要な時間から、ペットロスが深刻な場合の対処法、実家のペットが亡くなったケースまで、状況に応じた日数の考え方を解説します。
あなた自身の心の状態と、やるべきことを整理しながら、必要な日数を考えましょう。
1日〜3日が一般的|火葬やペットとのお別れに必要な時間を考慮
ペットが亡くなった際に取得する休暇の日数は、一般的に1日から3日程度が目安です。
もちろん、これはあくまで平均的な日数であり、悲しみの深さで調整すべきです。



火葬や葬儀に立ち会うために、3日の休暇が必要になるケースが多いです。
お別れのための儀式や手続き、そして何よりご自身の心をケアするために、1日から3日程度の時間は決して長すぎるものではありません。
休暇を申請する際には、自分の中で目的を明確にしておくと、上司にも説明しやすくなります。
ペットロスで仕事に行けない…精神的に辛い場合の対処法
「1日や3日では、とても気持ちの整理がつかない」「悲しすぎて、仕事に戻る気力が湧いてこない」――。
ペットロスによる精神的なダメージは、時に私たちの想像をはるかに超えるものです。
仕事に行けないほどの深刻な状態にある場合、無理をすることは禁物です。
長期的な視点で心と体を守るための対処法を考えましょう。
- 1. 有給休暇の連続取得を検討する
もし有給休暇の残日数に余裕があれば、1週間程度のまとまった休暇を取得することも選択肢の一つです。
上司に相談する際には、「しばらく心身の調子が戻りそうにないため、〇日から〇日まで連続で休暇をいただきたい」と正直に伝えるか、「家庭の事情が立て込んでおり、少し長めにお休みをいただきたい」といった形で伝えるのがよいでしょう。
まとまった時間を取ることで、焦らずに自分の感情と向き合えます。
- 2. 休職制度の利用を視野に入れる
有給休暇を使い切ったり、それでも復帰の目処が立たなかったりするほど辛い場合は、会社の「休職制度」を利用することも考えられます。
ペットロスは、医学的には「適応障害」や「うつ病」と診断されることがあります。
心療内科や精神科を受診し、医師から「就労が困難な状態である」という診断書を発行してもらえれば、それを会社に提出することで、就業規則に基づいた休職が認められる場合があります。



休職中は、健康保険から「傷病手当金」が支給されることもあります。
経済的な不安を少しでも和らげながら、療養に専念することができます。
まずは会社の就業規則で休職に関する規定を確認し、人事部に相談してみましょう。
- 3. 専門家やカウンセリングに頼る
ペットロスは、一人で抱え込むにはあまりにも重い問題です。
家族や友人に話すだけでは気持ちが晴れない場合は、専門家の力を借りましょう。
実家のペットが亡くなった場合も休める?
同居ペットだけでなく、実家で飼っていた大切なペットが亡くなった場合も、深い悲しみを覚えるのは当然です。
「実家のペットだから」という理由で、休むことをためらう必要は全くありません。
【基本的な考え方は同居ペットと同じ】
法的な観点から見れば、休暇を取得する権利は、ペットがどこに住んでいるかで左右されません。
有給休暇は労働者の権利であり、その理由が「実家のペットの死」であっても問題なく取得できます。
あなたがそのペットを家族の一員として愛し、その死を悼んでいるのであれば、それは休暇を取得するに足る立派な理由です。
【帰省が必要な場合の考慮点】
実家のペットが亡くなった場合、同居ペットのケースと異なるのは「帰省」が必要になる点です。
- 移動時間を考慮した休暇申請:実家が遠方にある場合は、移動時間も考慮して休暇日数を申請する必要があります。例えば、往復に1日かかるのであれば、火葬やお別れの時間と合わせて2〜3日の休暇が必要になるでしょう。
- 会社への伝え方:休暇を申請する際には、「実家で長年飼っていたペットが亡くなり、家族も落ち込んでいるため、様子を見に帰省したい」と具体的に伝えることで、上司の理解を得やすくなることがあります。
- 単に「ペットが亡くなった」と伝えるよりも、「落ち込んでいる家族を支えるため」という側面を加えることで、より個人的な事情として受け取られやすくなるかもしれません。
【家族を支えるという役割】
実家のペットが亡くなったとき、あなたは悲しむ当事者であり、悲しんでいるご両親や兄弟姉妹を支える役割も担います。
あなたが帰省し、家族と共に悲しみを分かち合う時間は、残された家族にとっても大きな心の支えとなるはずです。



自分のためだけでなく、家族のために時間を使うことも、休暇を取得する正当な理由です。
周囲の目を気にすることなく、あなたの心が求める行動を選択してください。
「ペット 亡くなった 会社 休む」に関するよくある質問
ここでは、ペットが亡くなって会社を休むことに関して、多くの人が抱きがちな疑問について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。
具体的なケースに関する疑問を解消し、あなたの不安を少しでも取り除ければ幸いです。
Q: 派遣社員やアルバイトでも休めますか?
A: はい、条件を満たせば有給休暇を使って休むことができます。
年次有給休暇は、正社員だけでなく、派遣社員、契約社員、パートタイム、アルバイトなど、すべての雇用形態の労働者に与えられる権利です。
有給休暇を取得するための条件は、労働基準法で以下の2つと定められています。
- 1. 雇入れの日から6か月間、継続して勤務していること
- 2. その期間の全労働日の8割以上を出勤していること
この条件を満たしていれば、雇用形態に関わらず、法律で定められた日数の有給休暇が付与されます。
したがって、派遣社員やアルバイトの方でも、この条件を満たしていれば、ペットが亡くなった際に有給休暇を取得して休むことは全く問題ありません。
ただし、派遣社員の場合、雇用契約を結んでいるのは派遣先の企業ではなく、派遣元の会社(派遣会社)です。
そのため、休暇の申請や就業規則の確認は、派遣元の担当者に対して行う必要があります。
事前に派遣元のルールを確認しておきましょう。
Q: 上司に「ペットくらいで」と理解してもらえない場合はどうすればいいですか?
A: 感情的にならず、冷静に、しかし毅然とした態度で対応することが大切です。
残念ながら、ペットに対する価値観は人それぞれであり、心ない言葉をかけられてしまう可能性はゼロではありません。
もし上司に理解してもらえず、休暇の取得を拒否されそうになった場合は、以下の手順で対応を検討してみてください。
- ステップ1:有給休暇の取得は権利であることを伝える
まずは、「大変申し訳ありませんが、有給休暇の取得は労働者の権利と認識しております。業務に支障が出ないよう、引継ぎはしっかりと行いますので、何卒ご承認いただけますようお願いいたします」と、冷静に、かつ丁寧に伝えましょう。感情的になると話がこじれるだけです。あくまで「権利の行使」と「業務への配慮」をセットで伝えるのがポイントです。 - ステップ2:理由を「私事都合」に切り替える
もし理由を正直に伝えたことで反発を受けているのであれば、「申し訳ありません、私の伝え方が悪かったかもしれません。重ねてになりますが、やむを得ない私事都合のため、お休みさせていただけますでしょうか」と、理由を一般的なものに切り替えて再度お願いしてみるのも一つの方法です。 - ステップ3:さらに上の役職者や人事部に相談する
直属の上司がどうしても取り合ってくれない場合は、そのさらに上の役職者(部長など)や、会社の人事部・総務部に相談しましょう。「上司に有給休暇の申請を拒否されている」という事実は、会社として問題になる可能性があります。客観的な立場の部署に相談することで、解決の糸口が見つかることがあります。 - ステップ4:外部の専門機関に相談する
社内での解決が難しい場合は、各都道府県の労働局や労働基準監督署内に設置されている「総合労働相談コーナー」に相談するという最終手段もあります。ここでは、専門の相談員が無料で相談に乗ってくれ、法的なアドバイスや、会社との間に入って解決を図る「助言・指導」や「あっせん」といった制度の案内をしてくれます。
心ない言葉に深く傷つくと思いますが、一人で抱え込まず、適切な相手に相談することが大切です。
Q: 診断書は必要になりますか?
A: 通常の有給休暇を取得するだけであれば、診断書は一切必要ありません。
前述の通り、有給休暇の取得に理由は問われません。
したがって、会社が労働者に対して、有給休暇を取得するために医師の診断書を提出するよう要求することは、原則としてできません。
ただし、以下のようなケースでは診断書が必要になります。
- ペットロスによる心身の不調が長引き、「休職制度」を利用する場合:会社の休職制度は、多くの場合「私傷病」を理由とします。そのため、休職を申請する際には、医師による「就労が困難である」旨を記載した診断書の提出が求められます。
- 健康保険の「傷病手当金」を申請する場合:休職中に給与が支払われない場合、健康保険組合に申請することで傷病手当金が受け取れる可能性があります。この申請手続きにも、医師の証明が必要です。
まとめると、数日間の有給休暇であれば診断書は不要ですが、長期の休職を検討する場合は必要になると覚えておきましょう。
Q: 忌引きと嘘をついて休むのは問題がありますか?
A: はい、大きな問題があります。絶対にやめるべきです。
本当の理由を言うのが気まずいからといって、「親族が亡くなった」などと嘘をついて「忌引き休暇」を申請することは、非常にリスクの高い行為です。
- 1. 就業規則違反による懲戒処分の対象になる
忌引き休暇は、有給休暇とは異なり、会社が福利厚生として定めた特別休暇です。そのため、申請には正当な理由が求められます。虚偽の理由で取得したことが発覚した場合、就業規則違反として、譴責(けんせき)、減給、出勤停止といった懲戒処分の対象となる可能性があります。 - 2. 慶弔見舞金などを不正受給した場合はさらに重い処分も
会社によっては、忌引き休暇に合わせて慶弔見舞金が支給される場合があります。嘘の申請でこれを受け取った場合、詐欺罪に問われる可能性もゼロではなく、懲戒解雇といった非常に重い処分に繋がるリスクがあります。 - 3. 職場での信頼を完全に失う
懲戒処分以上に大きなダメージとなるのが、職場での信頼失墜です。嘘が発覚すれば、上司や同僚からの信頼は完全になくなり、その後のキャリアに長期的な悪影響を及ぼすことは避けられません。
理由を正直に言いにくい場合は、嘘の「忌引き」ではなく、「私事都合」として「有給休暇」を申請してください。
これであれば、法的に何の問題もなく、リスクを冒す必要もありません。
まとめ:大切なペットとのお別れを最優先に。無理せず休み、心を休める時間を作りましょう
この記事では、大切なペットが亡くなった際に会社を休むことについて、法的な側面から具体的な伝え方、そして復帰後の心のケアまで、網羅的に解説してきました。
最後に、最もお伝えしたい大切なことを繰り返します。
愛するペットを失った深い悲しみの中で、無理して仕事に行く必要はありません。
会社を休むことは、決して非常識なことでも、わがままなことでもありません。
それは、あなた自身の心と体を守るために必要な、正当な権利の行使です。
この記事の要点を振り返ってみましょう。
- 休むことは問題ない:有給休暇は理由を問われず取得できる労働者の権利。法的に何ら問題なし。
- 世間の認識も変化している:各種調査では、ペットの死に際して仕事を休むことに肯定的な人が多数派。
- 伝え方には配慮を:無断欠勤を避け、誠実な態度で。正直に伝えるか「私事都合」かは職場の状況で判断。
- 日数の目安は1〜3日:火葬やお別れの儀式、心の整理のために。必要なら長期休暇や休職も選択肢に。
家族の一員であるペットとのお別れは、人生において最も辛い出来事の一つです。
その悲しみを乗り越えるには、十分な時間が必要です。
仕事の代わりはいても、あなたの代わりはいません。
そして、そのペットとのお別れの時間も、一度きりです。



大切な家族とのお別れを最優先に、ご自身の気持ちを大切にしてください。
しっかりと休み、涙を流し、思い出に浸る時間を持つことが、未来のあなたが再び前を向いて歩き出すための、何よりの力となるはずです。
あなたの心が、一日も早く安らぎを取り戻せることを、心から願っています。








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